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写真の話

ビデオテープの劣化メカニズム

以前の記事で、ビデオテープが再生できなくなる「2025年問題」を取り上げました。

梅雨で湿気が増えるこの時期に気になるのがカビですが、食べ物や洋服だけでなくご自宅に眠っているビデオテープも要注意です。
そこで今回は、カビをはじめとしたビデオテープの劣化がどのように起こるかを解説していきます。


カビ・湿気

ビデオテープの中に収められている磁気テープは、「磁性体」と呼ばれる細かい磁石のような粒子で情報を記録しています。磁性体を「バインダー」という接着剤のような樹脂で貼り付けたものが磁気テープです。

ところが、このバインダーがカビにとっては栄養源となってしまいます。押入れなどの高温多湿な空間でテープを保存していると、特に発生しやすくなります。
カビの生えたテープをそのまま再生しようとすると、ビデオデッキ本体にも影響を及ぼします。

テープのたるみ

リールのゆるみや湿気・温度によるテープの伸びが原因となり、テープにたるみが生じることがあります。
特に巻き戻しや早送りを繰り返し行っていくと進行しやすくなります。

磁気抜け

磁性体も経年劣化によって磁力が落ちていき(磁気抜け)、情報の記録が困難になっていきます。
たとえば、ビデオデッキのそばにスピーカーなどの電化製品があると、その内部の磁石により悪影響を受けます。
軽度のカビなどはクリーニングで回復できることもありますが、磁器抜けは回復ができません。

粘着劣化

バインダーはカビの原因になりますが、バインダー自体も年数の経過で劣化していきます。
とくにバインダーの成分がテープ表面に染み出すと、「スティッキー・シェッド・シンドローム」と呼ばれるベタつきが起こります。これはテープの走行不能だけでなく、はがれや切断につながることもあります。


ビデオテープの状態は日を追うごとに落ちていきますが、良くなっていくことはありません。
映像がまだ見られるうちに、まずはたかす写真館にご相談ください!

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