先日の記事でお伝えしたビデオテープ修復のようすが、テレビ新広島『TSSライク!』で放映されました!
「おじいちゃんの家が空き巣の被害に遭い、大事な昔のビデオテープをなくしたのでどこかにないか探しています」
そうSNSで発信したのは、4歳の頃に広島大学の研究員だった父と東広島に移り住んでいた、在日ジョージア大使のティムラズ・レジャバさん。話題を呼ぶ投稿で多くのフォロワーを持っています。
そのビデオは当時通っていた保育園での発表会の際に、園児のみんなでジョージア語の歌を合唱している様子を撮影したもの。大使として日本とジョージアの親交を深めるきっかけになった出来事になったそうです。
「見つからないままだと人生でモヤモヤしたものが残ってしまう」という大使の思いに応えるべく、『ライク!』で捜索が始まりました。
その保育所は2011年に閉園となっていたそうですが、運良く当時の担任だった先生が見つかりました。先生も当時のことを良く覚えているそうです。
調査を続けると同級生のお母様がテープを持っていることが分かりましたが、30年の歳月でテープには大きな白カビが。「このままでは再生できるかどうか分からない」ということで、紆余曲折あってたかす写真館にテープが持ち込まれたのです。
最初は「すごいのが来た、できるかどうか……」と戸惑いましたが、二人がかりの作業で何とか修復・ダビングを終え、DVDを番組スタッフへお渡ししました。
奥様、娘さんと一緒にテープを観た大使は「観れなかったと思っていたものが観れるということは、すごいストーリーですよね」「園児みんなでジョージアの歌を歌っている映像を観ると目頭が熱くなってきて、色んな思いがこみ上げてくる。言葉にするのが難しい、1%の可能性もないと思ってました」と思いを語りました。
「大使である私が一人の保育園の先生から学ばせてもらったのは、優しさや、他の人のためになろう、一生懸命やろう、という気持ちは絶対に報われる。どこにも消えないし、平和にも貢献できる」大使は最後にそう締めくくりました。
この度は偶然のご縁で大切なテープの再生に携わることができ、とても感慨深い思いです。
皆様の中にも再生したいビデオテープをお持ちの方がいらっしゃいましたら、たかす写真館を思い出してもらえたら幸いです。